こんにちは。
すえまつブルーベリーファームです。
いよいよブルーベリーの冬剪定を始めることにしました。
冬の剪定は、ブルーベリーを育てる上で一番大事な作業と
言われています。
ブルーベリーは春から夏にかけて多くの新枝を付けます。
そして、その多くの枝に無数の花芽と葉芽を付けるのです。
その為、剪定をサボったり、いい加減にしていると、枝が
交錯して光が内部に入らなくなったり、害虫が住みついたり、
そして小さくて美味しくないブルーベリーの実しか収穫でき
無くなります。
剪定作業の必須アイテムです。
剪定バサミとノコギリ。そしてハサミを消毒するための
アルコールスプレー。万が一、ブルーベリーの樹が病気に
掛かっていたりすると、剪定バサミの使い回しで他の樹に
病気が移ってしまいます。それを避ける為に、一本終わる
度にハサミやノコギリを消毒します。
そして剪定した枝の切り口から病原菌やウィルスが入り込
まないように融合剤を塗ります。それがトップジンMペースト。
枝を切る度に塗るので面倒ですが、病気にかかると大変なので
仕方ないですね。
これが剪定作業開始の1本目。モンゴメリーと言うラビットアイ
系の品種です。
葉っぱも少し残っていますが、太い枝から細い枝まで、とにかく
沢山の枝が入り乱れています。
これを剪定していくわけですが、何しろ冬剪定は1年に一回だけ。
私もこれが3回目なので、いろいろな事を思い出しながら慎重に
ハサミを入れていきす。
切るのは、細い枝、内向きに伸びる枝、弱っている枝、重なって
いる枝など。
花芽の数が多すぎると実を付けすぎて弱ってしまうので、なるべく
太い枝に付いている健康そうな花芽で、尚且つ摘み取りしやすい位置に
有る花芽を残しながら、その数を半分から1/3ぐらいに減らしていきます。
この枝も沢山の花芽を付けているので、白い線の辺りで切りました。
一つの枝に多くても5〜6個の花芽まで減らします。
もったいないですが、一つの花芽から約10個の花が咲くので、
理屈では10個のブルーベリーの実がなります。
つまり5個の花芽から50個のブルーベリー、約100グラムを
収穫できるのです。
そして最後は、枝のくくりつけです。残したい枝でも、下を向いていたり
重なっていたりする場合は、結束バンドで支柱にくくりつけて収穫しやすく
します。
これが剪定後の姿です。スッキリしましたよね?
約30分かかりました。もっと早くやらないといけないのですが…。
5〜6本も剪定すると、剪定枝でリヤカーが一杯になってしまいます。
400本の剪定には1ヶ月半ほどかかる予定なので、毎日、
ブルーベリーとの会話を楽しむように、ゆっくりのんびり
進めていきたいと思います。