セカンドライフの歩き方⑦〜母親への裏切り〜

こんにちは。
すえまつブルーベリーファーム園主です。

時々、不定期で、長年勤めた会社を早期退職
して農業を始めるまでの経緯や、その後の
セカンドライフで感じたことを綴らせて
貰っています。

会社を辞めて妻の実家の農業を継ぐ。

自分のセカンドライフの歩き方を決め、その
夢に向かって準備を進めていました。

もう何の迷いも無いはずだったのですが、ひとつだけ
どうしても躊躇してしまうことがありました。

それは母親の事です。母親にどう話をするか?

父親が引退した頃、私は横浜に住んでおり、どうせなら
息子家族の近くで老後を過ごしたいと言って、近くに
引っ越して来ました。

その後、父親は他界し、母は近くのシニア住宅に入居
しました。ケアが行き届いた施設なので心配ないですし
何よりも息子が近くに住んでいるという事が安心だった
ようです。

私も定年退職まで後5年。母親は今の安心できる生活が
今後も続いていくと信じていたでしょう。

そんな母親に「会社を辞めて、神戸に引っ越して、妻の
実家で農業を始める」ということを伝えるのは、とても
酷な事に思え、なかなか踏ん切れなかったのです。

その話をした時、母は「息子の新たな挑戦を母親として
応援するわ」と返してくれました。

しかしながら、その顔は言葉と裏腹に不安と戸惑いで
満ち溢れていました。その後、母は少し体調を崩して
しまったのです。

自分のセカンドライフを自分で決める。しかしながら、
自分の人生は自分だけでは完結しない…。

その後、母親と色々と話しをし、母は神戸についていく
つもりはない事、息子の挑戦を応援している事などを
繰り返し話してくれ元気を取り戻して行ってくれました。

色々な意味で大事なセカンドライフ。漫然と時間を過ごす
事なく、充実したものにして行きたいものです。

今日は雨。ブルーベリー達も少し寂しげに見えます。

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