セカンドライフで農業をやりたい。そしてお米を
自分で売るために摘み取り農園を始めたい。
そこまでは決めたが、どんな農作物で摘み取り園を
経営するのかが問題だった。
栽培作物を選ぶポイントはいくつかあった。
⚫︎栽培が極端に難しくはない。
⚫︎労働負荷が大きくない。
⚫︎競争が極端に厳しくない。
⚫︎経営リスクが大きくない。
⚫︎稲作と労働時期が重ならない。
このような条件をクリアしたのがブルーベリーであった。
ブルーベリーは土壌条件さえクリアー出来れば、病気にも
かかりにくく、それほど難しい栽培技術も不要だと言われて
いた。
ブドウやイチゴなどと違ってメジャーな果樹では無いので、
市場は小さいが、その分、競争は少なく、今後の市場拡大
余地もある。
ブルーベリーの収穫時期は、お米の田植えと稲刈りの間の
6〜8月なので稲作との相性は完璧。
ただ、ブドウと違い房ごと成熟せず、一粒づつ成熟期が
違うので、収穫も一粒づつ行わなければならず大変である。
しかしながら、お客様が自分で摘み取りを楽しむ観光農園
であれば、デメリットをメリットに変えられる。
ネットで調べると、ブルーベリー観光農園で成功している先輩
も多く、情報発信してくれていた。
そこで、滋賀と愛知の農園を訪問してお話を伺ったのである。
お二人とも親切に色々とお話ししてくださり、大いに参考に
なったが、ほぼ正反対の考え方を持っており、面白いと同時に
大いに悩むこととなった。
前述のように、ブルーベリー栽培で一番大事なのが土壌条件を
整えることである。酸性土壌で、水はけが良くて水もちも良い。
普通にはこのような土壌は存在しない。
なので土壌改良をして土で育てるか、最新技術のポット栽培で最適
環境を作って育てるか?
前者は初期投資が少なくて済むが、リスクが大きく技術も必要
であると感じた。
大いに悩んだが、初期投資はかかってもリスクが少ない栽培方法
を選ぶことにして、バックカルチャーシステムという最新栽培技術
を使ってブルーベリー摘み取り農園を作ることにしたのである。
すえまつブルーベリーファームでは、アクアフォームという特殊培地
を栽培ポットに入れてブルーベリーを育てています。最適なphと
肥料供給ができるように設計された養液がコントローラーから供給
される事で、ブルーベリーはストレスの少ない最適な環境で美味しい
実をつけてくれます。