セカンドライフの歩き方④〜農業を学ぶ〜

早期退職して田舎で農業をする。

セカンドライフをどう生きるかの答えは出た。

では、どういう農業をやるのか?
そして、どうやって農業を学ぶのか?

先ずは農業を学ぶことについてであるが、もし義父が
生きていれば、長年農業をやって来た義父に教えて
もらうのが一番だが、既に他界している。

次に1〜2年かけて農業学校で学ぶか、先輩農家に
弟子入りするかなのだが、退職時には60歳に近い
事を考えるとそれも躊躇してしまう。

いろいろ探すと、週末だけで農業を学べる学校が見つかった。

マイファームという貸し農園などを運営している企業が
作ったアグリイノベーション大学。

土曜日か日曜日のどちらかに授業があり、1年間かけて
農業を学ぶ。半分が農園での実学で、半分が座学。
これならサラリーマンを続けて収入を得ながら、農業を学び
就農準備ができる。

しかし問題は授業料、とても高い。国立大学の1年間の
授業料より高いのである。

会社を辞め就農したら、当面収入は期待できない。
だからなるべく支出は抑えたい。が、今の仕事を
続けながら農業を学べることは大きい。

結局ここで1年間、農業を学んだ。

だからと言ってすぐに農業ができるレベルに到達できる
訳ではないが、農業への入り口としては良かったと思う。
それ以前の農業に対する理解が大きく変わり、いろいろな
農業の形がある事を実感できた事が大きかった様に思う。

この学校で、流石に私は最も高齢な生徒の一人であった。
多くは30歳台の若手現役世代だったことには驚いた。

すぐに農業に転職する人は少なかったが、いつかは
農業に関係する仕事がしたいと夢見る人が多かった。
農家に限らず、農業流通や6次産業など様々。

私の妻は子供の頃、家が農業なのが嫌で、大人になったら
絶対に農業はしたくないと思い続けていたらしいが、今は
農業に夢見る人が増えて来たと実感した。

ここで出逢った人たちは、会社では出会えない様な人たちが
多くとても楽しい時間だった。

今日は雨。ブルーベリー達も少し寂しげに見える。

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