30年以上勤めた会社を早期退職して農業を始めてから
早くも2年が経過しようとしている。
当然、この会社で定年を迎えると思っていたし、多くの
人に驚かれた早期退職であり、農業への転換であった。
「今の収入を放棄するのはもったいない」
「農業はそんなに楽ではないぞ!」
多くの声援と、この様な心配の声の中で退職してから
2年が経過する。
「で、どうなの?」「後悔はしていない?」
「セカンドライフを楽しんでる?」
こういう質問を受けることがあるが答えに躊躇して
しまう。
早期退職をして全く違うライフスタイル、つまりセカンド
ライフを歩き始めたことは良かったと思うし、とても
充実した毎日を過ごしている。
ただ一方で、農業で生活が出来ているわけでは無い。
勿論、そこを目指しているがそう簡単でも無い。
また、早期退職して大正解とも手放しでは喜べない。
今、充実した時間を過ごせているのは、サラリーマン時代
の蓄えであり、早期退職を応援してくれた会社のお陰である。
それ無くしてセカンドライフは成り立たなかったことを実感
する。
ファーストライフで過ごした年月を大切に、そしてお世話に
なった会社への感謝を忘れずにセカンドライフを歩いて
行きたい。
ただ一つ強く思うのは、これまでと全く違うセカンドライフ
は面白い。自分が典型的なサラリーマンであったという事が
今では信じられないほどだ。
人生は一度きりだからこそ、セカンドライフに思い切った選択を
するのは大いにありだと思う。